ライアーのやさしい響きの世界へようこそ
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ライアーについて
ライアーの音は小さな静かな音色。
ライアーは小さな音しか出ません。
それは・・・
小さな音色に静かに耳をすましてほしいからです。
ライアーの静かな音色・響きに耳を傾けていると、だんだん自分の心の中が穏やかで静かになっていきます。
ライアーの音色とともに、心の奥にある大切な「何か」を思い出すことができるかもしれません・・・
◇ライアーの起源◇
ライアーは古く古代メソポタミアや古代エジプトから伝わる竪琴です。古代ギリシャでも不思議な力を持つ楽器として神話に伝えられています。その後時代の流れとともに竪琴は歴史の舞台から姿を消していきますが、1926年に南ドイツで思想家のルドルフ・シュタイナーの理念に基づき、彫刻家のローター・ゲルトナーと、音楽家のエドモンド・プラハトが20世紀という時代に合った新しいライアー(竪琴)を考案しました。
ライアーはドイツを中心とするヨーロッパやアメリカ大陸では主にシュタイナー教育の現場や、音楽療法に用いられています。
日本では2001年に公開されたスタジオジブリのアニメ映画「千と千尋の神隠し」のエンディングテーマ「いつも何度でも」を木村弓さんがライアーでの弾き語りをして、その清らかな音色が広く知られるようになりました。意外なことに世界中で一番ライアー愛好家人口が多いのは、この日本なのです。
ドイツ、オランダ、イギリス、オーストラリアなどにライアー工房があり、大きさや、音域、音色、形など様々なライアーが製作されています。弦の数は子供用の5弦からコンサート用の53弦あります。
◇ひびきが命のライアー◇
ライアーの特徴はなんといっても、その深い透明なひびきです。一音・一音、細い弦から紡ぎ出される音色に耳を傾けると、その音色が心の奥底に静かに、静かに浸透していきます。
ゆっくり丁寧に指先でライアーの弦をぽーんと「一音」鳴らす。鳴らした瞬間に音が解き放たれ、光の粒たちが一斉に飛び出し、その響きが部屋中に広がっていきます。
そして、その響きのつぼみがゆっくりと花ひらいていきます。「ぽーん」と鳴らした一音・一音が幾重にも層になり、部屋の中を「響き」のお花で満たしてくれます。これぞライアーの音色の醍醐味です。
◇耳をすます◇
「耳をすます」ことの大切さをライアーは教えてくれます。現代社会では様々な音が氾濫していて、あえて耳をすまさなくても、自分の意図とは関係なしに雑多な音が耳に入ってきます。
ライアーはあえて、小さな音しか出ない構造になっています。ライアーの音色にじっと耳を傾けていると、ライアーの響きが消えてしまった空間・・・「静けさ」の向こう側にも耳をすませたくなります。そして静けさの向こう側に耳をすませていると、自分の心の奥の「湖の水面」がだんだん穏やかになってきます。
「耳をすます」ということは本来の自分を思い出すことかもしれません。そして「静けさ」の向こう側に耳をすませていると、
きっと自然界にあふれる様々な「ひそやかな音」も聞こえるようになるかもしれません。
小さなお花のつぼみが、ぽんと花開く音。ちょうがさなぎから孵化するときの音。風の音。季節が移り変わるときの音など・・・感じることができたら素敵ですね♪
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